ずーっと、ずーっと、細くても長く。
とある事務所に所属して
やっている仕事があります。
新人の頃に何度も広告を打ってもらって、
インタビューも受けたし、雑誌にも何度も載りました。
いろんなプロモーションも仕掛けてもらいました。
おかげさまで、スケジュールを提出すれば、
それがきっちり予約で埋まるような状態。
私指名のリピートの方もたくさんいらして、
一時期はリピート率が9割を超えてました。
…が、他の仕事が忙しくなりすぎて、
時間帯的なところで体力が持たないこともあり、
一時期おやすみさせてもらいました。その期間3ヶ月。
それでも、状況は変わらず。
いや、むしろ、その仕事は休んだけど、
結局自分的にはちっとも休んでなくて苦しいくらいで、
おやすみ後の方が私のコンディションは悪くなっていて、
そこから騙し騙し続けること、3ヶ月。
さらに、コンディションは悪化して、
予約はギリギリ飛ばさなかったけど、
それ以外の事務所からの連絡には遅れがちで、
たまに出ることすらできないで音信不通。
それまで電話だけだったのが、
メール、それに FAX でも連絡がきて、 ← 電話に出ないから :-p
あぁあ、何やってるんだと落ち込むこと、2ヶ月。
振り返ってみると散々なのに、
それでも、事務所は私を生かしてくれてます。
> 契約時の仕事量の規定はあるけど気にしなくていい。
> 無理しなくていい、それで身体を壊したら元も子もない。
>
> 事前のスケジュール提出も負担になるだろうから、
> 出来るときに電話一本入れてくれれば、それで構わない。
> 時間も2時間とか、短くても構わない。
>
> 取締役とも相談して、まみさんについては、
> 可能な範囲でいいからと通達が出てるから大丈夫。
>
> 「まみさんじゃなきゃ」と、
> ずっと待っているお客様が何名もいるから、
> できるかぎり長く在籍していて欲しい、、、
と言いながら。
・ ・ ・
一見、特別待遇でスゴそうですが、
私のスキルは平凡です。
でも、そのビジネスの仕組みを知れば、
そして、業界の現状を知り、
そこに起きつつある変化を知れば、
少なくとも、お客様に対しては
感謝される対応をしているなら、辞めさせるより、
細くても長くずっと「在籍」してもらっていた方がいい
というのは、とてもよく理解できます。
・
・
・
インターネットの普及。
人材の流動化。競争の激化。
個人間取引の増加 … etc
ルールが変わりつつあるんですよね。
今までの戦術が通用しなくなってる。
最近知ったのですが、その事務所に
所属するためのオーディションは
競争率20倍以上だそうです。
(まさか、そんなに倍率高かったとは・・・)
でも、そんなオーディションも受けずに、
スケジュールの管理も受けずに、
○○○だと名乗れば、いや、素人だって「やりまーす」と言えば、
同等程度のギャラを獲得できる場所が生まれてます。
料金の回収も考えなくていいし、
その場所はもう集客もできてるので、登録さえすれば
新規は取れると見込まれます。
しかも、利用者側にとっては、
相場の半額以下で利用できるので、
比較されたら価格優位性は高い。
もしも、私が稼ぎたいだけだったら、
多分、そっちへ行くでしょう。
(っていうか、そもそも、この仕事はしないけど…)
平凡とはいえ、この数年で蓄えたスキルと実績があれば、
少なくとも、今日から始めた人よりは有利です。
そして、その場所での勝ち方も、多分、わかるし。
ギャラがいいわけでもない、
その道で生きて行くと決めてるわけでもない、
現場では常にひとりだし、事務所からの指導もないから、
事務所や仲間から何かを学べるわけでもない、
それでも、私が、今の事務所で仕事を続けるのは、
いくつか理由があります。
それって、もしかしたら、
お客様を離さない秘訣と似ているかもしれません。
気が向いたら、次は、
その理由を書いてみようかな、とおもいます。
追伸)
ギャラがいいわけでもない、とは言ったけど、
ありがちなバイト時給と比較したら、
3倍くらいにはなります(出来高だけど)
つまり、
1日4時間を月に20日やれば月収24万。
完全在宅で時間を問わず稼ぐ方法として
コンテンツ化したら売れるかな(笑)
まみ
2015年3月16日